この記事のポイント
- まつざきしおりは瀬戸内海の島・直島に暮らす漫画家/イラストレーター。やわらかな絵柄とあたたかい日常描写で人気を集めています。
- 移住エッセイ『直島古民家シェア暮らし』で広く知られ、その後は子育てや暮らしを描いた作品を次々と発表。
- 2024年の『星のみえない夜は砂糖菓子につつまれて』はフルカラー&レシピ付きの癒し系作品として話題に。
- 「疲れた夜にそっと寄り添ってくれる」読み心地が、多くの読者に評価されています。
- この記事では作風の魅力と、初めて読む人向けの代表作6選、タイプ別の選び方までまとめました。
まつざきしおりとはどんな漫画家?
まつざきしおりは1987年生まれ、兵庫県出身の漫画家・イラストレーターです。大学卒業後はお菓子の会社に勤めていましたが、忙しさのなかで自分らしい働き方を見つけられず退職。その後、心と体をいったんリセットするように、2011年に香川県・直島へと移り住みました。瀬戸内海に浮かぶアートの島として知られる直島での暮らしが、のちの創作の大きな源泉になっています。
移住後はカフェで働きながら島の日々をブログに描きはじめ、その素朴であたたかな作風が口コミで広がっていきました。2017年にはKADOKAWA 第29回コミックエッセイプチ大賞を受賞し、作家としての一歩を本格的に踏み出します。現在も直島に拠点を置き、漫画やイラストの制作に加えて、お絵描きワークショップやトークイベントなど、読者や地域と直接ふれあう活動も続けています。
うさぎの「こむぎ」、ねこの「しーたん」と暮らす日々もたびたび作品に登場します。ボーッとしているけれど、じっとはしていられないタイプという自己紹介がそのまま、好奇心いっぱいの作風につながっているのが魅力です。
プロフィール早見表
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 生まれ年 | 1987年 |
| 出身 | 兵庫県 |
| 活動拠点 | 香川県・直島(2011年に移住) |
| ジャンル | コミックエッセイ/イラスト/絵本 |
| 主な受賞 | KADOKAWA 第29回コミックエッセイプチ大賞 |
まつざきしおり作品の魅力・特徴
まつざきしおりの作品が幅広い層に読まれているのは、いくつかのはっきりした持ち味があるからです。マンガを読み慣れていない人でもスッと入っていける入口の広さが、まず大きな強みといえます。
作風のキーワード
①ふんわりやわらかい絵柄 ②等身大の日常描写 ③読後に心がほどける癒し ④直島という舞台の魅力
第一に、線がやさしく、表情ゆたかなキャラクター。デフォルメされた登場人物やもふもふした動物たちが、肩の力を抜いて笑える空気をつくり出します。第二に、等身大の日常を切り取る観察眼。移住生活のとまどい、子育ての奮闘、何気ない島の風景まで、誰もが「あるある」とうなずける瞬間をていねいにすくい上げます。
第三に、読み終えたあとに心がほどけるような余韻。大きな事件が起きなくても、小さなやさしさや発見がしっかり描かれているので、忙しい毎日のなかでほっと一息つきたいときに寄り添ってくれます。こうした作風から、「疲れたときに読みたい漫画」「絵が可愛くて癒される」と評価されることが多いのも納得です。
まつざきしおりの代表作6選
ここからは、まつざきしおりの世界を知るうえで外せない代表作6選を紹介します。移住エッセイ、子育てもの、癒し系ストーリー、絵本まで幅広いので、気になるテーマから手に取ってみてください。
それぞれ読み味が異なるので、「島暮らしに興味がある」「子育て中で共感したい」「とにかく癒されたい」など、今の気分に合わせて選ぶのがおすすめです。
1. 星のみえない夜は砂糖菓子につつまれて
2024年11月に登場した、まつざきしおりの新境地ともいえる作品です。気持ちが沈んでしまった夜、星空にぽつんと佇む喫茶店「喫茶星屑」へと辿り着いた人が、店主の女の子から砂糖菓子のレシピが入った小瓶を手渡される——そんな幻想的な物語が綴られます。
心にかつての傷を抱えた人たちが、お菓子づくりを通じてじんわり癒されていく構成。各章ごとに実際に作れるおやつのレシピが添えられ、フルカラーで楽しめるのも特長です。「読むと自分の傷もそっと手当てされるよう」「ねこがふわふわで可愛い」と、心に響いたという声が多く寄せられています。
2. 直島古民家シェア暮らし
まつざきしおりの名を広く知らしめた、移住コミックエッセイの原点です。激務で身も心もすり減ってしまった著者が、瀬戸内海の小さな島に移り住み、カフェで働きはじめる——そんな等身大の再出発が描かれます。古民家での共同生活のとまどいやあたたかな出会いが、ユーモアたっぷりに綴られていきます。
もともとはブログで人気を集め、ほぼ描きおろしで書籍化された一冊。「働き方や暮らし方を見つめ直したい」という気分のときに、そっと背中を押してくれる内容として評価されています。
3. 3才児みーたんは容赦しない
直島で暮らす著者の長女「みーたん」の成長を描いた、子育てコミックエッセイです。3歳児ならではの自由奔放な言動に、振り回されながらも笑顔にさせられる日々が、テンポよくまとめられています。子育て中の人はもちろん、そうでない人もクスッと笑えて心が温まると人気です。
「容赦しない」というタイトル通り、子どもの予測不能なパワーがそのまま魅力に。育児の大変さもポジティブに描かれているので、肩の力を抜いて読めます。
4. みーたん!
幼稚園児になったみーたんの、直島での日常をつづったマンガエッセイです。Instagramでフォロワー10万人超を集めた人気シリーズで、島の自然のなかでのびのび育つ子どもの姿が、あたたかなまなざしで描かれています。家族のなにげない時間の愛おしさがぎゅっと詰まった一冊です。
かきおろし漫画も収録され、ファンにとっては見逃せない内容。「みーたんシリーズ」として続けて読むと、子どもの成長を一緒に見守るような楽しさがあります。
5. ゆびさんぽ
こちらはマンガではなく、まつざきしおりが手がけた参加型の絵本です。ページの上で指先を動かしながら遊ぶことで、子どもが指を上手に使えるようになり、脳の発達もうながすという工夫が凝らされています。やわらかな絵柄はそのままに、親子で一緒に楽しめる一冊に仕上がっています。
コミックエッセイとはまた違った、子どもへの贈り物にも向いた作品。作者の幅広い表現力を感じられるラインナップのひとつです。
6. あめばあむほど好きになる かぎ針編みはじめました
趣味としてかぎ針編みを始めた体験を描いたコミックエッセイです。初心者ならではの失敗や、少しずつ上達していく楽しさが、まつざきしおりらしいやわらかなタッチでつづられています。「何か新しいことを始めてみたい」という気分のときに、そっと背中を押してくれる内容です。
読みながら「自分もやってみようかな」と思わせてくれる、好奇心くすぐる一冊。著者の暮らしを楽しむ姿勢がよく伝わってきます。
初めて読むならどれから?タイプ別の選び方
作品数が増えてくると、どこから読めばいいか迷うもの。気分やシチュエーション別に、おすすめの入口を整理しました。
| こんな気分のときに | おすすめ作品 |
|---|---|
| とにかく癒されたい・疲れた夜に | 星のみえない夜は砂糖菓子につつまれて |
| 暮らし方を見つめ直したい | 直島古民家シェア暮らし |
| 子育てに共感して笑いたい | 3才児みーたんは容赦しない/みーたん! |
| 親子で一緒に楽しみたい | ゆびさんぽ |
| 新しい趣味のきっかけがほしい | あめばあむほど好きになる かぎ針編みはじめました |
迷ったら、まずは話題の『星のみえない夜は砂糖菓子につつまれて』か、原点である『直島古民家シェア暮らし』から。前者は癒し系ストーリー、後者は実体験エッセイと、作風の両輪を一気に味わえます。
まつざきしおり作品はどこで読める?
まつざきしおりの作品は、紙の単行本だけでなく主要な電子書籍ストアでも幅広く配信されています。スマホやタブレットで気軽に試し読みできるものも多いので、まずは気になる作品の冒頭を覗いてみるのがおすすめです。
シリーズ作品は、刊行順に追っていくとみーたんの成長や著者の暮らしの変化を一緒に味わえます。電子版なら一気に揃えやすいのも便利です。
最新作のフルカラー作品は、絵の魅力をより堪能するなら大きめの画面や紙の本もおすすめ。一方で日常エッセイ系は、スキマ時間にスマホで気軽に読むスタイルとも好相性です。
まとめ
まつざきしおりは、瀬戸内海の島・直島での暮らしを起点に、やわらかな絵柄とあたたかい日常描写で多くの読者の心をつかんできた漫画家・イラストレーターです。移住エッセイ『直島古民家シェア暮らし』に始まり、子育てを描いた「みーたんシリーズ」、参加型絵本『ゆびさんぽ』、そして癒し系ストーリー『星のみえない夜は砂糖菓子につつまれて』まで、表現の幅をのびやかに広げ続けています。どの作品にも共通するのは、読後に心がほどけるようなやさしさ。忙しい毎日のなかで、ほっと一息つきたいときの一冊として頼れる存在です。
まつざきしおりの代表作6選|直島発・心が和むコミックエッセイ
今回は、まつざきしおりの作風の魅力と、初めての人にもおすすめの代表作6選、そして気分別の選び方までを紹介しました。癒されたい夜には『星のみえない夜は砂糖菓子につつまれて』、暮らしを見つめ直したいときは『直島古民家シェア暮らし』と、その日の気分に寄り添う一冊がきっと見つかります。気になる作品から、まつざきしおりのあたたかな世界に触れてみてください。














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