『日本三國』(にっぽんさんごく)は、文明崩壊後の近未来日本を舞台にした戦記漫画です。松木いっかが『マンガワン』『裏サンデー』(小学館)で連載中で、2025年の舞台化に続いて2026年4月から6月までテレビアニメが放送。累計発行部数は100万部を突破しています(2026年3月時点)。「近未来なのに三国志」という骨太な設定ゆえに登場人物と勢力が多いので、この記事で整理していきます。
作品のきほん・世界観
令和末期、米中核戦争・難民流入・パンデミック・大震災が重なり、日本は暴力革命によって事実上滅亡。人口は10分の1以下になり、文明は明治初期レベルまで後退しました。軍閥割拠の戦国時代を経て、日本は大和・武凰・聖夷(せいい)の三国に分裂——という、日本史と三国志を溶かし合わせたような世界が舞台です。単行本は既刊7巻(2026年4月時点)。
あらすじ(ネタバレ控えめ)
西日本を支配する大和の愛媛郡で、頭脳明晰な青年三角青輝(みすみ あおてる)は15歳で農政の役人・司農官となり、幼馴染の小紀(さき)と結婚して穏やかに暮らしていました。しかし、徴税に訪れた権力者・平殿器の一行の横暴に反発した小紀が処刑されてしまいます。怒りを堪えて理屈で殿器を説き伏せ、元凶の税吏を処断させた青輝は、亡き妻の言葉に従ってひとつの誓いを立てます——日本を再統一し、三国時代を終わらせ、泰平の世を築く。後に「奇才軍師」と評される男の物語が始まります。
主要人物
三角青輝(みすみ あおてる)
本作の主人公。幼くして両親を失い、図書館館長に育てられて旧文明の知識と地図設計の技能を身につけた理詰めの人です。義父いわく「頭かっちかちの屁理屈男」。感情で殴り返すのではなく、言論と頭脳で相手を追い詰めるのが青輝の戦い方で、妻の復讐すら「理屈で権力者を説き伏せる」形で果たしました。趣味はマッピング、髪型は七三分け。軍師ものが好きな人には確実に刺さる主人公です。
阿佐馬芳経(あさま よしつね)
大和建国の功臣の名門・阿佐馬家の嫡子で、武技に秀でた青年。周囲からは「ツネちゃんさん」と呼ばれています。上昇志向と承認欲求が人一倍強く、見栄っ張りで、そして極度のマザコン(母の伝記を執筆中)という愛すべき問題児。安宿で青輝と出会い、ひと悶着の末に共に仕官試験「登龍門」へ挑みます。知の青輝・武の芳経という対の主役格です。
東町小紀(ひがしまち さき)
青輝の妻。喧嘩っ早く感情的な、まっすぐな女性でした。税吏の横暴への反撃が原因で処刑されてしまいますが、生前に残した「青輝の智謀は分かたれた日本の再統一に役立つ」という言葉が、物語全体を動かす原点になっています。
大和——青輝が仕える国
龍門光英(りゅうもん みつひで)
大和の辺境将軍。眼帯の下の左目は、17歳で100人超の賊を討伐した際に失ったもの。文武に秀で、誰もが尊敬する高潔な名将で、圧倒的兵力差を奇襲で覆した「長篠の戦い」の勝者です。彼の邸宅で行われる仕官試験がそのまま「登龍門」と呼ばれており、青輝はここから軍師への道を歩み始めます。軍師の賀来泰明(貧民出身の苦学の天才)ら、配下も魅力的な人物ぞろい。
平殿器(たいら でんき)——大和の独裁者
内務卿にして、幼帝藤3世を傀儡に立てて国政を牛耳る本作最大の敵役。先帝を毒殺して権力を握り、気に入らない者は即処断する横暴な独裁者です。小紀を死に追いやった張本人であり、青輝にとっては仕える国の中枢にいる仇——この歪んだ構図が物語の緊張感を生んでいます。
聖夷と武凰——対立する二国
北の聖夷を率いるのは総帥・輪島桜虎(わじま おうが)。名門の第3子ながら、父と兄たちの死により弱冠14歳で家督を継いだ、温厚で人心掌握に長けた人物です。東の武凰も大和と激しく争っており、三国それぞれの思惑が絡む群像戦記として物語はスケールアップしていきます。
まとめ
『日本三國』は、文明崩壊後の日本を三分する大和・武凰・聖夷の争乱を、妻を喪った軍師・三角青輝の視点で描く本格戦記。理の青輝と武の芳経のコンビ、名将龍門と独裁者平殿器という大和内部の光と闇、そして聖夷の若き総帥・輪島桜虎。この4つの軸を押さえれば、群像劇にすんなり入っていけます。
日本三國 登場人物まとめ|三角青輝と三国の勢力を整理しました
アニメで世界観に触れた人こそ、情報量の多い原作漫画でこそ真価を味わえる作品です。1巻は¥379と手に取りやすいので、気になった人はぜひ。















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