『魔術師クノンは見えている』は、生まれつき目の見えない少年が「魔術で目を作る」という前代未聞の目標に挑む、成長型の魔術ファンタジーです。「小説家になろう」発の人気作で、2026年1月から3月までテレビアニメも放送されました。この記事では、アニメから入った人・漫画を読み始めた人に向けて、主要登場人物と関係を整理します。
作品のきほん
原作は南野海風によるライトノベル(イラスト:Laruha)。2021年8月から「小説家になろう」で連載され、2022年には「なろう」年間ランキング総合1位を獲得、「次にくるライトノベル大賞2023」単行本部門7位にも入った実力派です。2022年3月からカドカワBOOKSで書籍化されており、シリーズ累計部数は120万部を突破(2025年12月時点)。La-na作画によるコミカライズが『月刊コミックアライブ』で連載中で、漫画は既刊8巻(2026年6月時点)です。
あらすじ(ネタバレ控えめ)
ヒューグリア王国の貴族の子として生まれたクノン・グリオンは、生まれつき目が見えず、幼いころは無気力に過ごしていました。しかし侍女のイコから色や物の形を教わり、家庭教師のジェニエから水魔術を学ぶうち、「魔術で目を作ればいいのでは?」という誰も考えたことのない発想にたどり着きます。目標を得たクノンは驚くべき才能を発揮しはじめ、やがて魔術の最高峰・ディラシック魔術学校へ。そこで個性豊かな魔術師たちと出会い、あたらしい魔術を次々と生み出していきます。
主要人物
クノン・グリオン
本作の主人公。生まれつき目が見えない少年で、水属性の魔術を使います。魔術で造った目玉「鏡眼(きょうがん)」を周囲に浮かべることで「見る」ことができるようになりますが、同時に、普通の人には見えないものまで見えてしまうように。魔力量は多くないものの、発想力のケタが違うタイプの天才で、水で生き物を再現したり、水魔法で空を飛んだりと、常識はずれの魔術を次々と形にしていきます。ユーモアを忘れない紳士であろうとする、飄々とした言動も魅力です。
イコ・ラウンド
クノンの侍女。とにかく明るい性格で、沈みがちだった幼いクノンに「いつでもユーモアを忘れない紳士たれ」という教えを授けた、彼の人格を作った大恩人です。クノンにとって大事なものを挙げるとき、真っ先に思い浮かぶ存在。物語の途中からは妹のリンコが侍女役を引き継ぎます。
ミリカ・ヒューグリア
ヒューグリア王国の第九王女で、クノンの許嫁。クノンの悪戯(凍らせた水をブーツに貼って王宮の廊下でスケートなど)に一緒に付き合って、一緒に叱られてくれる度量の持ち主です。まっすぐで健気にクノンを想うヒロインで、クノンと離れてからは騎士見習いとして鍛錬を積んでいます。
ジェニエ・コース
クノンに水魔術を教えた最初の先生。クノンが初めて《水球》の魔術を使ったときの「ちょうど目玉くらいの大きさ」という何気ない一言が、「魔術で目を作る」という物語全体の出発点になりました。努力家で、ツッコミ役が板についた少し不憫なところも愛されポイントです。
ゼオンリー・フィンロール
王宮魔術師にしてクノンの師匠。三ツ星の土の紋章を持つ実力者で、魔導具を作る「魔技師」の仕事をクノンに手伝わせながら、「鏡眼」を作るための知識を授けました。型破りで自由人な、いかにも天才肌の人物です。
ディラシック魔術学校の仲間たち
レイエス・セントランス
クノンのクラスメイトで、光の魔術を使う「聖女」と呼ばれる少女。感情が大きく欠落しているという特異な事情を抱えています。生活費を稼ぐためにクノンと霊草の栽培を始めたことがきっかけで農業に目覚めるという、ユニークな成長を見せてくれます。
ハンク・ビートとリーヤ・ホース
同じくクラスメイトの火魔術師と風魔術師。クノンの「魔術はもっと自由でいい」という言葉に影響を受けて、ハンクは火魔術でのベーコン作り、リーヤは飛行魔術の研究と、それぞれの道を見つけていきます。クノンの自由な発想が周囲を変えていく、この作品らしさがよく出ているコンビです。
ジオエリオン・フ・ルヴァン・アーシオン
アーシオン帝国の第二皇子で、「狂炎王子」と呼ばれる火の魔術師。クノンと同じく魔術で生き物の再現を研究しており、出会ってすぐに意気投合。多くの生徒の前で大々的な決闘を繰り広げ、相打ちとなった名場面はシリーズ屈指の見どころです。
グレイ・ルーヴァ
何百年も生きていると言われる、不老不死の世界一有名な魔女。ディラシック魔術学校の頂点に立つ謎多き存在で、クノンの「鏡眼」でも何も見えない唯一の人物。現代の魔術ではありえない力をさらりと使う、物語の奥行きを担うキャラクターです。
ちなみにこの作品、クノンの「鏡眼」に各キャラクターの本質が異形の姿として見えるという設定があり、イコは「額に角」、レイエスは「金色の輪っか」、ジオエリオンは「炎の狼」…と、キャラ紹介がそのまま伏線になっています。読むときはぜひ注目してみてください。
どこから読む?
アニメから入った人は、漫画版(La-na作画)が絵の再現度も高くて入りやすいのでおすすめ。物語の先をいち早く知りたい人は原作小説へ。どちらもKindleでまとめて読めます。
まとめ
『魔術師クノンは見えている』は、盲目の少年クノンが「魔術で目を作る」目標に向かって突き進む物語。侍女のイコ、許嫁のミリカ、師匠のゼオンリーら支える人々と、魔術学校で出会う個性派の仲間たちの関係を押さえると、クノンの自由な発想が周囲を変えていく気持ちよさをより楽しめます。
魔術師クノンは見えている登場人物まとめ|クノンと魔術学校の主要キャラを整理しました
まずはクノン・イコ・ミリカの3人と、「鏡眼」の設定だけ頭に入れれば大丈夫。アニメの続きが気になる人は漫画版・原作小説をチェックしてみてください。
















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